近年、『ストレートネック』というワードをちょこちょこ見掛けるになった。私がこの職に就き15年になろうとしてますが、懐かしいなという感覚。とりあえず首が真っ直ぐだからそれが原因と言っておけという過去が・・・。たしかにストレートネックは存在する。それは頸椎を触ればカーブがないことはわかるので。
当店に初診で来店される方で、「他店さんでストレートネックが原因と言われた」と言われることがある。愛想のない私はその度に「ん~、、、」となってしまう。本来なら、「その通りです、首の後ろが突っ張るし、カーブがない分だけ振動や負担が大きくなりますらね!ヘルニアになる恐れもあります!」と言わないとダメなのだが、若い時は平気で言えたのに。
そもそもストレートネックとは何かというと、首は7つの骨がくっ付いてそれが三日月のようにカーブを描いているのが理想(若干上を向く感じ)とされていて、ストレートネックはそれ逆バージョン(アゴを引く感じ)。アゴを引くとの後ろが突っ張るようになるので筋肉やらに負担が掛かるとされていると思う。二重アゴの原因ですとも言いそうだが。
頸椎のカーブは大人になればよっぽどのことがなければ変わることはない。本当のストレートネックと言われた人は生まれつきじゃないかなと思う、側湾症みたいな。本当じゃない場合は、筋肉に引っ張られてしまっている場合(後天的・仮説)かなと。脱線するが、側湾症の人は全員肩こりや腰痛持ちかと言うとそれはない。
ストレートネックは結果的にそして一時的にストレートになっている状態であって、ストレートになったせいで症状(肩こり)が出ているわけではないかなと思う。
臨床上、ストレートネックであっても肩こりを感じない人もいるし、ストレートでなくても肩こりを感じる人もいる。来年にはまた新しい名前の何かが出てくるんだろうけど。
見た目に関して改善したい場合は、結論としては身体が良い方向に行けば改善するが、生まれつきの場合(そもそも生まれつきかどうかは誰もわからない・・・)はやってみないと分からないかなと。